2024‐02

今月のお花はセツブンソウ〈オオバナセツブンソウ〉

年が明けたかと思えばあっという間に長い冬の終わりがやってくる

バレンタインの陰に隠れてしまうが節分も2月を代表する行事だ

長いことお花に携わっていても見たことのない人が多い花は存在する

このオオバナセツブンソウも一つだ

主に関西の太平洋側、落葉広葉樹の下に群生するこの小さな小花たちは現在絶滅危惧種とされている

白色と一言でいうにはもったいない灰緑色から青味がかった白色の花たちは

僅か十日ほどの短い命にもかかわらず、過酷な環境下の中凍っても枯れない生命力をもつ

密腺の小さな王冠を携えたその姿は「高貴」「気品」の名に相応しく

また今年も山中の人目につかないところで鬼たちと共に人間嫌いな一面を覗かせてくれるのではないか

Eranthis pinnatifida

花言葉:高貴 気品 人間嫌い

開花時期:2‐4月

キンポウゲ科セツブンソウ属多年草。日本の固有種で主に関西の山野草として知られる。近年では数が激減し絶滅危惧種とされている。

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